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初対面にしおりをはさみました!
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初対面
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「どうぞ、いらっしゃい。」
ニッコリと笑うその姿は、本当に素敵な人だ。
友さんソックリで。
「こん、にちわっ。」
その場でペコリと頭を下げる。
「うん、うん、こんにちわ。大和くん、だね?」
「は、はいっ!真田、大和と申しましゅ、す!…あぁっ!」
「ふふ、元気だなぁ。さ、どうぞ入りなさい。」
「しちゅっ、失礼しますっ!」
あぁ、もう、僕は何でこんなに噛んでるんだ・・!
「ククッ・・大和、落ち着けって。」
「ゆ、友さん・・笑わないでくださいよっ。」
「悪い、悪い。」
フワリと頭を撫でられる。
それだけで心がさぁっと落ち着いてくる気がした。
1人で宿泊するホテルだけど、寝室もリビングもあるような造りだ。
豪華だなぁ〜。
「そこ、どうぞ。友も。」
座るように促されたのは黒いソファ。
そこに友さんと並んで座る。
「ちょっと待っててな。」
友さんの叔父さんが席を外す。
お茶でも用意しに行ったのかな?
シーンとした部屋に居るとドキドキが強くなる。
僕なんて認めてもらえるのかな・・・・・
気持ちが落ちていきそうだ。
いや、ダメだ!
ブルブルと頭を振って気合いを入れる。
すると、ふいに友さんが手を握った。
「え・・・・。」
「大丈夫だよ、大和。」
友さんは真っ直ぐ前を見ながらそう言った。
「叔父さんは俺が唯一信頼できる身内なんだ。・・俺の、たった1人の家族だ。だから、大和のことも絶対に認めてくれるよ。」
ぎゅっと手に力が入れられる。
まるで、安心しろと言ってるように。
僕も、同じぐらいの力でぎゅっと握った。
「はい、友さん。」
僕がそう言うと、友さんはふわりと笑った。
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