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真実 賢人sideにしおりをはさみました!
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真実 賢人side
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「そんな作り話を信じろっての?叔父さん、俺のことバカにしてんのかよ。」
「ゆ、友さん……」
いつか、本当のことを話そうと思っていた。
友には一番最初に言おうと。
ま、しかし案の定友は怒り心頭といった様子だ。
実直な友の性格を考えると、全ての嘘が許せないんだろう。
「作り話だと思うなら、そう思ってればいい。俺は別に強要するわけじゃない。兄さんに至っては、お前に真実を言うつもりも無いだろうし。」
「……」
友は黙りこむ。
「お前が何も知らずに生きていっても、兄さんは何も思わない。むしろ、お前には知って欲しくないと思ってるかもな。」
「じゃあ何で言うんだよ。最初から何も言わねぇなら、最後まで黙っとけよ!なんで、今になって言うんだ。何で、このタイミングなんだよ。どうしてー」
「そんぐらい自分で考えろ。」
冷たく言い放つと、友は、グッ、と唇を噛む。
隣に座る、子どものような少年ー大和くんが、
友の手をそっと握る。
「君はどう思う?大和くん。」
「えっ。」
「は?大和は関係ねぇだろ!俺と親父のことなんだから!」
「お前には聞いてない、友。それに、お前はパートナーとして大和くんを連れてきたんだろ?それなら知る権利がある。それとも、対等に物事も言えないような、奴隷のような扱いでもしてーうお」
「ち、違いますっ!!!!」
いつの間にか俺の眼前まで大和くんが迫っていた。
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