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最悪な出会いにしおりをはさみました!
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最悪な出会い
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遂にホームセンターへ行く日がやって来た。
「すみません、ワガママ言って。」
「いいよ。こんなことでいいなら、いつでも言ってよ。」
「小日向さんは仕事あるんだから、あんまり無理言っちゃダメだぞ、大和。」
そんな会話が繰り広げられながら、近所のホームセンター『山男』に着いた。
何を買うの?と聞かれた。
そういや言ってなかったな。
犬だと答えると、2人は驚いていた。
そして、両親に許可を得たこと、犬のお世話をしたかったことを話す。
オロチから身を引いたことを話すと、兄ちゃんは驚いていた。でもまた、いつもの明るい笑顔で、懐いたらいいな!と言ってくれた。
優しい兄ちゃんのためにも、良い子を選びたい。
そう思ってガラスケースの中を一つ一つじっくりと確認していた。
僕に寄ってきた子がいた。
ガラスケースに貼られた紙には「豆柴」と書かれている。
尻尾を振って愛想がいい。
他の人が来てもあんまり反応しなかったけど、
僕のところには来た。
この子と、なんだか運命を感じる。
ほとんど確信してるけど、一応兄ちゃんと小日向さんにも意見を聞こうと思って、振り返る。
すると、こちらに背を向け誰かと話してる。
店員さんかな?
近づいていくと、声が聞こえた。
「ソレ、新しいセフレ?」
兄ちゃんのこと言ってのか。
なんて失礼な人だ。
少しズレて顔が見える位置に行くと、
とても綺麗な人が哀しそうな顔をしていた。
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