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しつけ教室にしおりをはさみました!
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しつけ教室
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しつけ教室は全8回で構成されている。
竜巻は赤ちゃんなので、パピーコースだ。
行って教えてもらったことを、コツコツと家で教えると、
なかなかできないものもあるが、大体はできるようになっ
た。
面白いぐらいにしつけができることが、楽しく、また、
白鷺さんに対して尊敬の念も大きくなる。
今はまだ春休みなので、ほとんど毎日教室に通っている。
でも、父さんが居ないので、タクシーで行くことがほとん
ど。
母さんはお金をくれると言うが、なんとなく悪いので自分で出している。
しつけ教室も残りあと2回と迫った時、いつも通りに
タクシーでホームセンターに着く。
タクシーを降りて中に入ろうとした時、
「お前、タクシーで来てんのか」
後ろから白鷺さんに話しかけられた。
「あ、はい。父しか運転できないので。」
「・・そっか。金かかるな。」
「そうですね、お小遣いがなくなりそうです。」
ふふ、と笑いながら言うと、
白鷺さんがじっとこちらを見て居た。
「どうしました?」
と、聞くと、
「いや、別に。レッスンに入ろうか。」
と、先生の顔になった。
今日は、「つけ」の練習で、横に並んで歩かせる訓練。
タイミングが難しい。
白鷺さんの言われるようにするが、微妙にタイミングが
違うようで、竜巻も混乱してしまう。
「こうやって持つんだ。違う、手をーー」
左手でリードを持つ僕の後ろから抱きしめるような体勢で、僕の左腕を微調整する。
僕の身体は、斜め後ろから白鷺さんに抱き締められてるよ
うな状態。後頭部が白鷺さんの胸に当たる。
いい香り、これなんの香りだろう。
もっといい香りを嗅ぎたくて、白鷺さんを見上げる。
すると、思ったより顔が近くにあり、お互い目があって
フリーズしてしまう。
「あ、あの・・・」
お互いの吐息が唇に当たって、それだけでゾクゾクする。
なんだこれ、身体がおかしい。
「キャンキャン!」
竜巻が鳴くと、お互いサッと離れる。
「ご、ごめんな、大和。」
「あ、い、いえ、大丈夫です。」
むしろもっと触れていたかった。
服の上からじゃなくて、もっとーーー、
ーーー僕は何を考えてるんだ。
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