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ご奉仕にしおりをはさみました!
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ご奉仕
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翌朝、目覚めた僕は決心していた。
「あ〜、おはよ〜。」
白鷺さんが部屋からでてきた。
「朝食の用意をさせてください。」
「え?いいよ、そんなん」
「いえ、何かお手伝いさせてもらいたいです。」
「そっか?んじゃお願いしようかな。助かるよ。」
コクッと頷いて、トーストとコーヒーの位置を覚える。
2人でテーブルを挟み食事する。
「あの、白鷺さん。」
「ん〜?」
「白鷺さんの怪我が良くなるまで、毎日身の回りのお世話しに来てもいいですか?夕方から夜までになると思うんですけど。勿論、泊まりませんし。」
「えっ?」
びっくりしてる。
でしゃばりすぎただろうか。
いや、でも、これぐらいしか思いつかないんだ。
高校生の僕にできることなんて限られてる。
けど、精一杯の感謝を伝えたい。
「俺は助かるけど・・・、家はいいのか?」
「はい。家族には説明します。
白鷺さんには助けて頂いたお礼をしたいんです。」
「そうか・・・じゃあ、頼むわ。」
「はいっ。」
嬉しい。
傍に居られる。
緩んだ口元を見られないように、俯いた。
「大和。」
「はい?」
白鷺さんを見る。
「嬉しい時は、顔隠さずに笑えよ。
俺の前では。」
そう言って優しく微笑む。
僕は言葉が出なかった。
僕の表情の変化に気づく人はなかなか居ない。
それに、友達にも恋人にもこんな風に言われたことは
無かった。
ダメなのに。
これ以上の気持ちを持ったらダメなのに・・・
ロウソクの火に小さく灯っていただけの恋心が、
どんどん大きくなっていく。
僕は、
その、業火に飲み込まれそうになっていた・・
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