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4ー14にしおりをはさみました!
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4ー14
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忘れてはいけない己の罪。
強行手段だったとはいえ、自らの手で堕としたのだ。謝ったて悔やまれない。
若く、浅はかな自分自身を呪いたくなる。
もし、巡り逢えていなかったら?と考えるだけで背筋が凍える。
運良く巡り逢えたからこそ、今は安心している部分はあるが。もしも…という言葉が頭に過ったのは間違いないのだ。
助けると、護ると、決意した。
あの時、幼い息子を必ず護るんだと…。
当時のウリエルは堅く自分に誓ったのだ。
「――…貴方にも?貴方にも、護りたい存在が居たんですね」
何となくだ。
彼と自分が似ている気がした。
護りたい存在が傍にあったから、手段を取った。『身勝手』という言葉がこれほどにも似合ってしまう。
思わず自嘲するウリエルは、息子の幼い頃を浮かべた。
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