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ハミドの地下迷宮⑤ R (微エロ)にしおりをはさみました!
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ハミドの地下迷宮⑤ R (微エロ)
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礼拝堂の前まで行くと、十字架ではなく、さっきの鳥のマークが机についていた。
ドハが何気なく触れるとそこから更に隠し扉が開き、俺達はどんどん下に下がっていく。一番下まで降りると今度は奥に上がる階段を見つけた。また上がって行くと遠くのほうで、ドーンと音が閉まる音が聴こえた。
俺達が、階段を上がって登りきると、地上に出た。
また地面がゴゴゴゴゴゴと揺れ、さっき出てきた入り口は完全に塞がれてしまった。
ドハは興奮しているが、俺達がここで見たものは忘れようという話をした。
太古の静寂を、この手で壊してはいけない。奥の図書室はきっと古来の人間が到達した、知恵なのでは無いだろうか。読みたい気持ちもあったが、それはきっと読んではいけない禁書なのだと自分に言い聞かせ再びの眠りに入って貰う事にした。
程なくして、ラーラ達が救助に来てくれ、まさかシオンもこの演習に駆けつけてくれたことを知り、寝耳に水の嬉しさだった。
日本に帰国して数日後、ある店に通りがかった。車から降りて少しだけ買い物をするといい待たせる。カリフが文句を言うが、無視して店内に入る。
この店は、ショッピングモールにあったシオンのボディスクラブ等を売る店の本店らしく、モールよりも品揃えが豊富だった。
あれもだいぶ使って減らしてあったなと思い、その品を探すとクリスマス商戦の先陣なのか、限定のスクラブとクリームの詰め合わせがセットとあった。
驚いたのは、箱が遺跡にあった本と同じ装丁だったことだ。
本の中には仕切りがしてあり、スクラブ等がきちんと収まるようになっている。
「良かったら、香りをお試しになりませんか?」
と声をかけられ、店員に手を洗われる。
ベルガモットと南国のフルーツの香りがする。
不思議な縁もあるものだと、それを買い、車に戻るとカリフにまた無駄使いですかと文句を言われる。
カリフの小言を何とか堪え、シオンの待つ、空の茶室のマンションに戻った。
お帰りと笑顔のシオンに暖かい気持ちになると、土産だと言って本ごと渡す。
「凄い豪華なプレゼントだな、今日何の記念日でもないぞ。」
シオンはそう言いながらも、嬉しそうにしてくれ良かった。
「偶然、通りがかった。いつものでも間違いはないだろうが、クリスマスの個数限定だそうだ。」
そういうと、早速使ってみたいけど、前のがまだあるからな~と迷っている。別に腐るものでもないから新しく開ければいいだろうに、こうした慎ましさはシオンの可愛いらしいところだ。
スクラブで身体を洗い、クリームを塗ると、ふとドハと入ったあの迷宮を思い出した。
飽きる事の無い、いつも俺を翻弄するこの身体…
シオンという迷宮に俺は囚われているのかも知れない。
出来ることなら、この甘美な迷宮から1歩も出たくないと思い、パシャマを着ようとするシオンの手を掴み、キスをするとシオンの顔は紅くなった。
「シオン、俺にも褒美はないのか?」
「しっ、仕方ないなぁ…クリスマス限定のプレゼントを貰ったしな。今日だけならリクエストを聞いてやってもいいよ。」
と、もじもじしている。
シオンを布団の中に入れ、俺も一緒に潜り込むと暖を取る。
深くキスをすると、シオンの色っぽい鳴き声が腰を疼かせる。
約束された快楽に溺れ、シオンの迷宮を夜明けまで、とことん堪能していた。
終わり
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