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10にしおりをはさみました!
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10
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「会長に雪さまのことを聞きに行ったときも、僕のほかに何人か連れて行きましたし…」
そして生徒会長任命式の時のことだって、みんな忘れるわけがない、か。
「たぶん、雪さまに直接危害を与えるとまではしないと思いますが、
気をつけて下さいね。特に総会は。」
「わかった、教えてくれてありがとうね、潤くん。」
「あのー…、俺、話がよく見えないんですけど…」
「え?」
「雪さんは、会長とどんな関係なんですか?」
「「「!!!」」」
「…え、俺、何かマズいこと言った?」
村崎君の言葉に、またまたシーンとなる室内。
「い、いえ、いいんですよ、」
とは言いつつ、そんなにハッキリと言われるとは思わなかったから何と説明していいのかわからなくて。
「~!慶くんのばか!鈍感!知らない!」
「えぇっ、ちょ、待、」
ぷんすか!と潤くんは怒りをあらわにして、ドスドスと音を立てて廊下を歩いていく。
そして、バタンッとドアが閉まる音がした。
「…いいの?追いかけなくて。」
「追いかけますよ…すぐ…
でもその前に…
雪さん、余計なこと聞いちゃってすみませんでした…」
「や、いいんです、疑問に思うのは当然のことだし。」
「潤に言われてたんすよね、"ついてきてもいいけど、余計な口出ししないでね"って。」
シュン、としてしまった村崎君。
ほんと、潤くんが絡むと生徒会室での村崎君とは別人だからおもしろい。
「でも、気になっちゃったんですよ。
この前俺、会長に聞かれたんです。
雪さんが副会長と付き合っているのかどうか。」
「俺と薫先輩が…?」
「はい。俺の知る限りそんなことはないって言っておきましたけど…
本当は付き合ってたりします?」
「な、ないない!そんなことないって!」
「ですよねー。潤もそんな事実はないって言ってたし。
会長納得してなさそうだったけど。」
「…。」
「すみません、そろそろ俺、潤のとこ行ってきますね!」
「あ、うん、ありがとね、村崎君。」
「いえ、じゃあまた。」
ドアのとこまでお見送りしに行ったら去り際に言われた。
「雪さん、素の方が、全然いいですね!」
「…あ。」
…一人称もキャラも、"姫さま"でいるの忘れてた。
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