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18歳以上ですか?
17にしおりをはさみました!
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17
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あーくっそ。胸についた精液が気持ち悪くてすぐトイレに向かったけど、洗面台って個室とかじゃないし見られる可能性大だから、わざわざトイレットペーパーを濡らして個室に入るはめになった。
番号が書かれた紙なんてビリビリに裂いてやろうかと思ったけど、携帯番号があればハッキングして写真なんていくらでも消せるか、と思い直してポケットにしまう。
あんまり顔は見れなかったけど、今度会ったらボコボコにしてやる、と思ったのは内緒だ。
体も拭き終わってすっきりしたところで学校に向かっていると、後ろから「ゆーーちゃーーん」と馬鹿っぽい声がきこえた。
…いや、俺のことゆーちゃんなんて呼ぶのはあいつしかいないんだけど。
「ゆーちゃんっおーはよー」
「………おはよう」
「あれー?なんか元気なくないー?」
昨日は立て続けに2回むりやりイカされた上にその翌日に満員電車で痴漢されてまたむりやりイカされれば誰だって元気なくなるわ!!と言いたかったが、痴漢されたなんてとてもじゃないけど言えないから黙っておく。
「あ、そーだ!今日、blazeのいつもんとこで集会あるから、9時には集まっててねえー」
「……は?集会?なんで?」
「なんでってそりゃーゆーちゃんの歓迎会?報告会?的なー?」
「…はあ!?」
「どーしたのー?」
「どーしたのーじゃないお前、俺がMOONだってのは他の奴には知られないんじゃないのかよ!?ていうかそんなのしたら俺入らなきゃいけないじゃん!!」
「えー?blaze入るんでしょー?」
「…うぐ」
「それに、フードとマスク被るぐらいいいでしょー
MOONが顔を出さないのはみんな知ってることだしー」
「……………はあ……」
なんだか逃れられない気がしてして、俺は大きなため息をつく。
「にしても、ゆーちゃんがMOONだなんてねー?まぁ、ちょーっとだけ疑ってたけどー」
「………はっ?おまえ気付いてたわけ?」
「うん、ちょっとあれー?って思うぐらいにはー。
ゆーちゃん、意外と顔広いしー、校内のちょっとした情報とかもよく知ってたしー。それで、族に入れさせるって言ったらどーゆー反応するかなーってカマかけてみたら、案の定すっごい焦ってたしー、そのあと盗聴器買ってたしー。
まぁ、MOONらしき人に情報教えちゃったって言ったら龍之介にすごい怒られたけどー。」
「………」
晴人なんかに勘付かれていたことにショックを受けつつ、龍之介さん、不憫だなあと思うのは、総長と晴人の世話を想像したらゾッとするからだろうか。
「とりあえず、今日夜9時だからー忘れないでねー?」
「へいへい」
また今日も、大変な一日が始まる。
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