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77にしおりをはさみました!
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「へぇ~。あそこが戸波の家なんだ。思ってたより俺の家から遠くないみたいだな。じゃあ、もしこれから一緒に帰る事になったら、また送ってもいいか?」
瀬戸君って優しいな。
僕は女の子じゃないから、送ってもらわなくても、大丈夫なのに……。
「あ……もしかしなくても、困ってる……よな? 悪い。俺……何か今日は変なんだ。戸波にちゃんと告白したからかな? ……って、何言ってんだろうな」
あ、もしかして僕……瀬戸君に気を遣わせちゃったのかも……。
とりあえず、謝らなきゃ……!
「ごめんね……瀬戸……君……」
何故だか急に情けなくなってしまって、泣きそうになった。
どうして、僕はいつもこうなんだろう?
「あ、謝んなくていいんだぞ。だけど、謝るぐらいなら、一緒に帰って欲しいな。……ごめん、こんな事言ったって、戸波が困るだけなのに……ダメだな」
「ううん。あのっ……そんな事、無いよ。それに、瀬戸君が迷惑じゃ無いなら……一緒に帰るのだって……。僕は、嫌じゃないし……」
瀬戸君は、僕が困ってるって言ってるけど、ホントは逆だ。
僕が何も言わないから、瀬戸君が困ってしまってるのに……。
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