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過去にしおりをはさみました!
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過去
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エド「えっ……?」
いま、あの女性が自分の名前を呼んだ気がした…
いや、呼んだんだ。
『エドワード』
エド「ど、どういうことだ…?あの赤ん坊は俺なのか…?」
エドは混乱していた。
自分の名前を呼ぶあの女性は自分の母親なのか?
どうして、ここに自分はいる?
これはなんなんだ?
頭の中でいくつも疑問を浮かべていると、それに答える男の声が聞こえた
「それは君の過去だよ。起きてよプリンセス」
エド「………!!!!」
目を覚ましたエドの額には汗が滲んでいた。
そして、全て夢だったということに気づき胸をなで下ろす。
エド「でも…、今のはなんだったんだ?夢にしては妙にリアルだったし…」
エドがうーんと唸っていると、またあの声が聞こえてくる
「だから、過去っていってるでしょ」
声に驚いていると、馬車の中が煙で満たされ、それが消え視界が明るくなったと思えば、隣に見知らぬ男が座っている。
エドは目が飛び出るんじゃないかというほど、ギョッとした。
エド「なっ、なっ!!!お、お前誰だ!!」
「しーっ。そんなに大声だすと御者に気づかれるでしょー?」
男は人差し指を口につけ、しーという。
子供扱いされてる気がして腹が立つ…
だが、今はそんなことよりもこいつがなんなのか確かめるのが先だ
エドはもう一度男を凝視する。
少し紫がかった銀髪は腰までの長さがあり、艶があり光に照らされて輝いている。
顔は随分整っており、高い鼻に、薄い唇。
だが、そんな美しい容姿の中でも特に目を引いたのは、その瞳だった
まるでアメジストのような瞳に、ブルーやレッドが角度が変わる度キラキラとパープルの瞳の中で踊る
その美しさに、思わず吸い込まそうだと思う。
エドはしばらくその瞳に魅入られ、見つめていた
そして男はそんなエドを見て、口角を上げていたのだった
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