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⑮ 正宗にしおりをはさみました!
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⑮ 正宗
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「響!」
学校に登校し、今日も響を捕まえて兄貴の愚痴をこぼす。
「ふーん、それで昨日は陽さんと抜きあいっこしたんだ〜。ってかお前、よく友達にそんな話出来るよな。」
響につっこまれて気づく。
いつもの癖で響に話してしまったが、こんな話普通友達にしないよな。
今更恥ずかしくなる。
「すまない、響。忘れてくれ。」
「いや、そんな強烈な話忘れたくても忘れられないだろ。」
赤くなる俺を見て響は楽しそうに笑った。
「でもそれってさ、陽さんは正宗とそーゆー事が出来るって事だろ?」
「…あぁ。たぶん。」
「もっと自身もっていいんじゃない?」
響はそうやっていつも俺の背中を押してくれる。
「いつも、すまない。感謝する。」
俺が礼を言うと
「早くくっついちまえよ。」
なんて言って、悲しそうな顔をする。
「響、どうした?」
「いや…羨ましいだなんて。柄にもない事考えてただけだよ。」
ヘラヘラと笑う響の顔が、俺には泣いているようにみえた。
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