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⑳ 正宗にしおりをはさみました!
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⑳ 正宗
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カチカチカチカチ………
カチッ
兄貴のパソコンを打つ手が止まる。
「よしっ、終わった〜!」
兄貴は思いっきり伸びをする。
あれからの兄貴の集中力は凄かった。
1度向き合ったパソコンから視線を逸らすことなく、カチカチと手際よくキーを叩く姿に俺は見惚れてしまった。
「さすがですね、佐久間さん。」
誠人さんが褒めると
「ん、俺に出来ない事はない!」
と威張る。
いつもの兄貴だ。
かっこいい兄貴も良いけど、やっぱり俺は普段の兄貴が好きだなと改めて感じさせられた。
時刻は19時過ぎ。
「兄さん、そろそろご飯にしよう。よかったら誠人さんも……うわっ。」
立ち上がった俺の背中に重みが加わり俺はよろめく。
「ちょっ、兄さん。何やってるんだ。」
「ご飯の前に、ご褒美ちょーだい。」
「今じゃなくても良いだろっ!」
誠人さんも見てるし…恥ずかしい。
「ダメ。まさ、おいで。」
兄貴が腕を広げて俺を待つ。
「……ん。」
仕方なく、兄貴の腕に包まれる。
「あ〜もう、ほんと可愛い。」
恥ずかしい。
誠人さんの表情は変わらないから、何考えてるか分からなくて怖いし…。
それから暫くは兄貴の腕の中から開放されることは無かった。
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