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45 陽にしおりをはさみました!
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45 陽
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ブー、ブー、ブー、
ん、うるさい。
ケータイのなる音で目が覚める。
時計を見ると11時15分。
辺りには酒のびんが散らかっている。
昨日、そのまま眠っていたらしい。
ブー、ブー、ブー、
ケータイ、しつこいな。
画面には知らない番号。
ったく、誰だよ。
「もしもし?」
『繋がった!良かったぁ。』
電話の向こうから聞いた事のない声。
「誰?」
『あっ、すみません!正宗君の高校の者です。正宗君のお兄さんでいらっしゃいますか?』
「そう、ですけど。」
なんだ?
正宗に何かあったのか?
「正宗君、熱があって倒れて今保健室で眠ってるんで迎えに来てもらえませんか?」
「すぐ行きます!!」
電話をきるとすぐに家を出る準備をする。
「何かあった?」
夕紀が眠そうな目を擦りながら起きてくる。
「正宗がっ…倒れたって……!」
俺のせいだ。
俺が昨日あんな事したから…
「陽!」
部屋を出ようとしたとき、夕紀が何か俺の方へ投げる。
「うわっ」
「車の鍵。酒はもう抜けてんだろ?乗ってけ。」
「……ありがと」
夕紀の車に乗り、俺は急いで正宗の学校に向かった。
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