アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
番外編 誠人の場合10にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
番外編 誠人の場合10
-
失恋と同時に、強い感情が生まれた。
光希を、取られたくない。
今までは曖昧だった僕らの関係。
でもいつかははっきりさせなきゃならない。
あんな馬鹿そうな奴には、光希はゆずらない。
この時の僕は頭に血がのぼり、冷静さを欠いていた。
そして僕は、暴走した。
「佐久間さん、少しよろしいですか?」
光希と一緒にいる佐久間の元へ行き声をかける。
「あれ、メガネ君。なんだよ、そんな暗い顔して。」
「あなたに……あなたに光希は譲る気はありませんからっ!!」
喧嘩などしたことが無い僕は、声が震えていた。
「え…誠人さん?」
光希が驚いたような顔をしている。
光希にみっともない所を見られたな。
嫉妬して、醜い。
それに光希の想いなんて、僕は無視してしまっている。
それでも僕は、
「勝負しましょう。今度のテストで貴方の方が成績が良ければ……僕は、潔く諦めますから。」
「誠人さん、違っ……」
光希が何かをいいかけ、佐久間がそれを止める。
「いいぞ。面白そーじゃん。」
佐久間は楽しそうに笑った。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
91 / 117