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18歳以上ですか?
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「へえ〜なるほどね〜…珍しいね、口がそんなに人に関わろうとするの」
「そうかな…?」
教室に戻り、先程購買で買ったパンをもぐもぐと食べる高橋に、さっきの生徒との事を話した。
「そうだよ。だって、いつも周りの一歩後ろの距離で関わってんじゃん」
その言葉に弁当を食べる手を止めてしまった。
「うーん…?俺の中ではそんな事なかったんだけどな」
「まあ、お前がそうじゃなきゃいいんじゃない?」
「…お前がさっき言ったんじゃないか…」
今、少し考えてしまった時間返せと思ったが、それよりも学校の時の蝮が裏路地の時とはとても雰囲気が違っていて…とても…
「ねえ、高橋」
「んえ?」
「蝮…なんであんなにさみしそうなんだろ」
「……ンン?!…誰が??」
「蝮」
ぽつりと言うと、高橋はブハッっと笑った。
「まっさか〜!俺が言うのもなんだけどさ、あいつすげえ不良で、いっつも何かと問題起こしてんだよ?さみしい訳ねえじゃん!逆に話しかけたらぶん殴られそうだし!」
「…殴ら……」
「他の他校の奴らと喧嘩してたよ。結構有名だよ?」
知らなかったのはお前ぐらいだとケラケラと笑った高橋に、というか蝮になんだか胸がモヤモヤした。
放課後、蝮に聞こう。
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