アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
、にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
、
-
新「早く行くぞ〜」
美「うるさい!
大声出さなくても聞こえてる!」
新「そんなに大声は出してねぇだろ...」
寝て起きたら機嫌は治ったのか会った時のようなハキハキとした喋り方で俺をバシバシと叩いていた
そうそうこの感じ。
こういうオメガを探してたんだ。
新「んじゃ道案内よろしくな美咲」
美「任せとけ。」
昨日の公園まで行ってそこから10分もしない所にアパートがあった。
ふーん...結構いいところ住んでんじゃん。
美「多分今日は家族全員いると思う...」
新「兄弟いんのか?」
美「兄貴と妹2人と弟、全員ベータ」
新「ベータね。
てか兄弟多いな。」
美「妹が双子なんだ。弟は去年産まれた子。
兄貴は今年19だったかな。」
兄貴の話になると何故か顔が暗くなった。
兄貴にまでいじめられてんのか。
格差社会だね...
新「へぇ...」
美「ここだよ。
...インターホン鳴らした方が良いかな...?」
新「お前の家だろ。
なんで鳴らす必要があるんだよ。」
美「...だよね...」
震えた声出しちゃって...
怖いなら怖い、辛いなら辛いって言えばいいのに...
まぁ昨日会ったばっかの人だからな。
しょうがないと言えばしょうがないんだが。
オロオロとなかなか開けようとしない美咲。
するとガチャっと扉が開く
こそに立っているのは175cm位の美咲にそっくりな男。
「さっきっからコソコソ何やってんの。」
美「あ、兄貴...」
「...あんた...誰。」
新「橘 新です。
お話したい事があって来ました。
御両親に合わせていただけるでしょうか?」
「へぇ...いいですよ。
勝手に話してってください。」
新「お邪魔します」
お兄さんが中に入っていき美咲に続いて中に入ると女の子2人が走って来た
「おにーちゃん!」
「おにーちゃーん!」
美「あ、ただいま...あゆ、まゆ」
あゆ「おかえり!!」
まゆ「??後ろの人だぁれ?」
美「新さん」
この子が言ってた双子か...
瓜二つ...
笑って手を振るとポッと頬を赤くして美咲の影に隠れた
「美咲、あゆとまゆにちょっかい出さないでちょうだい。」
美「あ、ごめんなさい...
ほらお母さんの所に戻って...」
あゆ「...なんで...」
まゆ「お兄ちゃん悪くないもん...」
美「ありがとう...ほらあゆとまゆが怒られちゃうよ...」
美咲が手を解いて二人の背中を押す
下の子は美咲に懐いてるんだな。
あの綺麗なのが母親か。
美「なんかごめんね。
リビングはこっち...」
困ったような顔で笑って手招きをする
確かに...こりゃあ居づらいわな...
美咲についていって入ると先程の兄やおもちゃで遊ぶ双子と父親であろう男に抱かれている赤ん坊、キッチンには母が居た
新「お邪魔します。」
父「...何の用だ。」
母「パパお客さんよ。
どうぞ、お座り下さい...」
向かいに座り出されたお茶を一口飲む
兄「どうせ良い番でも見つけて来たんだろ。
本当オメガはヤる事しか考えてねぇよな。
病気でも持ってんじゃねぇのw
お兄さんもこんな奴やめたら?しかも男同士で気持ち悪い」
言いたい放題だな。
だからベータは好きじゃないんだ。
ニコニコしながら「そうですか?」と答える
なるべく愛想よく。
面倒事はおこさないように。
新「今日は美咲さんを引き取りたいと思いお話をしに来ました。」
母「そうですか。」
父「...何故だ。」
新「ここに居ては美咲さんの身が危ないからです。
御両親はベータと聞いております。
ですがベータだからと言ってオメガの体の事を何も息子さんに説明しないのは感心しません。」
きっと発情期も来たその日に知らせたに違いない。
母「ですが簡単にあなたに渡すわけにはいきません。
この子は私達がここまで育てたんです
恩を返してもらってません」
新「...恩とはなんですか?
ここまで育ててきたまでのお金ですか?
それとも精一杯の感謝でしょうか?」
母「お金です。
その子には働いてそのお金を返してもらわないと」
...この母は馬鹿なのかなんなのか。
新「お母様もご存知でしょうが世の中はまだオメガが住みにくい世界です。
学校にも行かせずそれで働いてお金を返してもらう。
それは90%無理な事です」
母「あるじゃない?
体を売ればいいのよ。」
新「それも無理ですね。
オメガにお金を払うのは物好きな人くらいです。」
父「母さん別に良いんじゃないか。
好きに持っていけ、家族とは一度も思った事は無いからな。
口減らしになる。」
母「...そうね。
冷静に考えてみれば汚いオメガにお金を払う人なんて居ないわね。
お好きにどうぞ」
新「ありがとうございます
お邪魔しました。
では籍の方は橘に移させていただきますね。」
美「っ......!
ぅっ......」
美咲の手を引っ張り靴を履いて外に出る
美「...っ...ぐす...ぅ...」
新「...良いぞ思いっきり泣いて。」
美「ゃだ...っ...」
新「本当お前って強情w」
でも繋いだ手は強く握っていて多分家族に何も思われてなかったのが悔しかったのと悲しかったのが混ざりあっているんだと思う。
美「ぐす...」
新「うわ!?お前俺のスーツで涙ふくなよー...w
これ高いんだぞ?」
美「別にいいでしょ」
新「...その涙に免じてな」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
8 / 37