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18歳以上ですか?
誰にしおりをはさみました!
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誰
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頭の痛みが和らいだ頃病室のドアが勢いよく開いた。
「碧花!今日も来たよっ……って。……え?」
ドアの勢いに負けじと入ってきたのはニ人の男だった。
「ちょっ!長!!!碧花がっ!!!」
「碧花っ…」
長と呼ばれた男が弱々しい声で私の名前を呼んだ。
どうやらニ人とも私の事を知っているらしい。
だが、私は2人の事を知らない。
いや、知っているのだろうが、思い出せない。
「碧花!良かった!やっと起きたんだね。」
やっと。って私はどのくらい眠っていたのだろう。
そんな事より…
「貴方が主人?」
「え?」
二人の男は声を揃えて言った。
私は間違ったことを言ったのだろうか。不安になった。
「えっと、もしかして、俺の事わからない?」
「すいません。わかりません。」
「え、っ、長。これって記憶喪失とかだったりする?」
「そう…だと、思う。まぁ、あんな事もあったし……」
そう言うとニ人は黙ってしまった。
私は何か大切な事を忘れているのだろうか。
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