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夢から醒めてにしおりをはさみました!
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夢から醒めて
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―ジリリりりリリリッ
目覚しがうるさく鳴り響く。
オレは、また頭痛で朝の3時頃に起きた。
正しくは悪夢にうなされていた。
…そう思いたい。
夢の中で、オレは裕翔だった。
遥希センパイのことも、
夢で出てこなかったはずのクラスメイトも
元カレも
凪斗との思い出も。
全部、全部。
オレの、頭の中にあるんだ。
もしも、現実なら…??
不安を胸に、オレは居間へと向かった。
そこでは、母さんがキッチンで動くのが
よく見える。
「母さん。」
「なに??制服も着ずに!!」
「田中裕翔って、知ってる?」
「知らないわ。誰その子。」
「高校生で自殺した子。
多分、この辺に住んでて
ニュースにもなったんだけど。」
「…あぁ、もしかしてあの子かしら。
あんたが生まれる十年くらい前、
母さんがまだ父さんと友達だったときに
男の子なのに、レイプされたって
いとこの子も殺されて…」
その話を聞いて、オレは確信した。
オレは、
きっと田中裕翔の生まれ変わりなんだと。
そして、オレには前世の記憶があるんだと。
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