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18歳以上ですか?
路地裏でにしおりをはさみました!
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路地裏で
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◇◇◇
路地裏に連れ込まれた俺は壁を背に降ろされた。
「本当は家に連れて帰りたいが、この後用事があってな。連れて帰ったら朝まで離してやれないと思うし、ここでいいか? 勿論、最後まではしない。お前の熱を冷ますだけだ」
めちゃくちゃ恥ずかしいことに、俺のアソコは立ちっぱなし状態。更に何故だか後ろが疼いてた。
「いえ、大丈夫です。お手数おかけしてすみません」
「声まで可愛いな」
ーー可愛い
今まで色んな人から言われた。自分でもどちらかと言うと中性的なのは自覚してる。背が低ったころは女とも間違わられた。
その都度、俺は可愛くない。男だ! と主張してきた。
それなのに、このイケメンに言われると胸が鳴る。悦びを感じた。
「俺はアルジェント・レーヴェ、歳は270歳」
に、270!? 平均寿命が1000だから、27ぐらいだと思っていいのか?
「俺のことはアルと呼んでくれ」
「はい。アル様」
「敬称はいらない。アルと呼び捨てで」
「アル……」
相手は皇族。それなのにいいのか?と思いながらも口にする。
「お前の名前は?」
「俺はキリ・サイトーです。歳は17です」
アルの目が大きく開かれた。
「17!? 人間は100年しか生きないから……、俺たちでいうと170歳ぐらいだろ? 本当に17か?」
俺は頷いた。何をそんなに驚いてるのか?
「成人してないかと思った」
いくつで成人かは分からないけど、子供だと思われたってことか。
「キリ、こんな格好でこんな場所で申し訳ないが、お前は俺の運命の番だ。それはお前も感じてるだろ?」
運命の番、それが何なのか俺には意味が分からない。
目の前にアルがいるため【アイパッドちゃん】で調べることは出来ないし……
「アルからいい匂いがする。それと胸が高鳴って、体や思考が今までとは全然違う」
うまく言葉に出来ない。ただ感じたこと思ったことを口にした。
「それが運命の番だ。合ってしまったら離れることが出来ない」
アルは俺の頬に手を添え、顔を近付けてくる。何をされるかが悟り目を閉じ待ち構えた。
唇に重なったアルの口は柔らかく暖かい。促されるまま口を開け、アルの舌を受け入れた。
「ふっ……んっ……ぁっ……」
舌を吸われたり、上顎や歯列をアルの舌でなぞられ水音と共に俺の口から声が洩れる。
こんなの初めてで、どうしていいか分からず、ただアルの胸元の服を握った。
「慣れてないのか?」
コクコクも頷き、アルを見上げる。
「触れるだけのなら、不可抗力や無理矢理で何度かあるけど……」
事実を伝えると、再び口を塞がれた。さっきより激しいキスに俺は頭が真っ白になり何も考えられなくなる。
「ぁん……んふっ……んん……」
これ、ヤバイかも……。
達きそうなり、アルの服をより強く握った。だけど力は殆ど入らないため気が付いてもらえない。
あ、ダメ……
「んんー……」
体がビクンッビクンッと跳ね、白濁を吐き出した。
「キリ?」
ヤバイ、どうしよう……。
キスだけで達したことに恥ずかしくて顔を背ける。
「ごめん、なさい。マント汚しちゃった……」
「気持ち良かったか?」
「うん、凄く」
「可愛いな」
抱き締められそうになり、慌てて止めた。
「ちょっ、待って! アルまで汚れる。【浄化(ピュリフィケイション)】【消臭(デオドライズ)】」
【浄化(クリーンアップ)】より制度が高い浄化で自身も含めて洗浄する。ついでに10日間も体を洗えてなかったので消臭もした。
「……魔法使えるのか?」
「……魔法がない世界?」
魔力とかそのままにしておくって言われたし、あるよね?
「人間で魔法が使える人は初めて見た」
「……」
これは言うしかない。アルは運命の番だし、変に疑われたくない。
俺は日本で生まれ育ったこと、異世界に勇者召喚され、そしてこの世界に来たことを説明した。
「信じてくれる?」
「勿論だ。神に感謝だな。キリを俺の元に寄越してくれて」
感謝……。確かにそうかも。
俺は今まで誰かにここまで心を捕われたことがない。
「最初、神を恨んだけど……、今は有難いって思えるかも。アルに会えたから」
三度、口を塞がれ蹂躙される。
「あんまり煽ぐな。我慢出来なくなるだろ」
煽いだつもりはないけど、俺で欲情してくれてるってことだよね?
それはそれで嬉しい。
会って間もないというのに、俺はアルに溺れきった。
「ギルドに行く前に服買いに行くか」
「俺、金ないよ?」
「俺に買わせろ。な?」
縋るようなアルの瞳に、拒むことなど出来ずに頷く。
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