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3にしおりをはさみました!
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3
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一回寮を出て、広い庭に出る。
ちょっと向こうに噴水があって、そこに向かって歩く。
そしたら黒い城みたいな家があるんだ。
門の前におじさんの部下が居たからすぐに入れたけど、本当は厳重な警備がされているらしい。
『こんにちは』
「ああ、君が悠?
ーーようこそ」
扉を開けたらすぐに大きい広間があって、右の階段を上るとさっきより狭い広間に出る。
そこをまっすぐ突っ切ると真ん中の扉に辿り着く。
扉を開けて右に曲がり、長い廊下を進む。
分岐点があるからさらに右に曲がる。
ちょっと歩くと、また階段がある。
その階段を上ってすぐ左に曲がって突き当たりを右に。
そしたら廊下の右側の壁に絵が掛かってある。
それを押したら。
「ーー久しぶりだね、悠」
.
『いきなり抱きつくのやめて下さい』
「釣れないなあ」
きっと、これも能力。
この人は、空間と空間を繋げることができる。
「理事長、次の仕事が控えておりますのでお早めにお願い致します」
「はいはい」
もうお気付きかな。
そう、俺のおじさんはこの学園の理事長だ。
凄く変態だけど優しくて強くて凄い人らしい。
「それで?どうしたのかな?」
さっと切り替えたおじさんを見て思い出す。
文句言うんだった。
『部屋にブレザーがあったんだけど、学ランを今すぐ用意してくれないかなって』
おじさんは俺に弱いからきっと聞いてくれるハズ…
「それだけは無理かなぁ」
『ーーええっ!?なんで??』
「校則なんだよ、っていうか拘束?国が決めたからしょうがないの」
『…俺はDDIじゃないの?』
「悠はAだよ。それも国が決めた」
国ってそんなに偉いのか。おじさんでも逆らえないのか。
っていうか俺がAの意味が分からない。
「理事長」
「分かったよ」
「それじゃあ、悠。頑張りなさい」
もういいもん。
おじさんとはもう3日は連絡とらないから。
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