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18歳以上ですか?
4にしおりをはさみました!
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「りお兄っ、オレ…っ」
質問攻めが効いたんだろう。
クラスメートから隠れるようにびくびく震えるミズキを安心させようとして手を伸ばそうとしたら…、…その腕は秋斗に掴まれて、その秋斗に目を向ければ…俺の机に肩肘をついてそこに顎を乗せて、ムスッとした顔でミズキを睨んでいた。
「お前、理緒にくっつきすぎ。は・な・れ・ろ」
一語一句区切らせて言う秋斗に、ミズキはぷいっと顔を背ける。
「ふんだっ。りお兄はオレの兄ちゃんだからいーの!ねー、りお兄ぃ」
「…こいつッ!」
そんな二人の間には何故かバチバチと火花が散っているような気がする。
「……ぁ…、お前ら…っ」
どう止めようか迷っていると、丁度そこに助け舟が現れてくれた。
「はいはいそこまでー!」
その少し楽しそうな響きが含まれている声は空のもの。
廊下側の窓から顔を覗かせた空が、笑みを浮かべて秋斗とミズキを交互に見ていた。
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