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7にしおりをはさみました!
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「そうだよなァ。今の魔王様に代わってから魔界、昔みたいに荒れなくなったし。ほンと、感謝しなくちゃな。昔みたいに二人で暴れられねェのはちょーっと惜しいけどよ」
…それは今までの魔王への批判…というより、リオ様への賞賛に聞こえて。
そのことを嬉しく思いながらうんうんと頷くウルハに、俺は飲んでいたコーヒーをコトンとテーブルに置いて、静かに口を開いた。
尋ねるのはもちろん…。
「…ねぇウルハ、」
「ン…?」
「ミズキ君ってさ、一体何者なの?
ウルハが鎌を俺に預けてまで一緒にいたいって思うなんて…、何かあるんだよね?」
――死神にとって鎌は自らの半身。
それを引き剥がすのは…尋常じゃない痛みを伴う。
なのに、そうしてまで傍にいることを選んだ理由は…?
「……それに昔のウルハだって他人と関わるの避けてたのに」
そう言った俺にウルハははぁと大袈裟にため息をついて、
大分間を空けた後――
「………あんたがそれ、俺に聞くか?」
なんて呆れたような目で俺を見てきた。
「………?」
「だからァー」
どうしてため息をついたのか分からないでいる俺に、ウルハは何故か俺から目を逸らして…、
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