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高校初日、幼馴染みとの再会にしおりをはさみました!
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高校初日、幼馴染みとの再会
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普段の生活のなかで人には見られたくない姿があるはずだ。もし、その姿を四六時中見られてたら……きっと恥ずかしくて死ねるだろう。
15歳、春。
俺の名前は守山綾人(もりやまあやと)。今日から全寮制の男子校に通い始めるんだけど…
早速問題発生……かも。
「あっ君新入生?バスケに興味ない!?」
「いやいや男なら外でサッカーだろ!!大歓迎だぜ」
「………や、遠慮します」
校門前は部活勧誘をする生徒たちで埋め尽くされていたのだ。全然前が見えない……
クラスを確認することも容易ではないこの状況。てか痛い!!!だれかおれの足踏んでるだろどけ!!!!
グイグイと人を押しながらなんとか前へ進んでいくと、やっと掲示板へとたどり着けた。
「おれのクラスは……1組か」
1年1組、顔なじみの奴はいない。よし、このまま静かに1人で学園ライフを過ごすぞ!!
そう心に決めた瞬間、誰かに後ろから強く抱きしめられた。
「!!?だれ…ッ」
「…あや!!会いたかったぁ〜!」
慌てて見上げて確認するが、まったく覚えがない……
がっちりした体格に黒髪。よく見ると切れ長な綺麗な目をしていた。
ぎゅう…っとおれを抱きしめる手は大きくて、逃れられない。
「離せ!!お前誰だ!」
「えええ覚えてないの!?ショックだなぁ…昔隣に住んでた鬼嶋だよぉ!」
「鬼嶋?きじま……あ、もしかして春樹?」
そう聞くと、ぱあっと顔を輝かせた。どうやら合ってたみたい。
「どーでもいいけどさ、いい加減離せよ恥ずかしいな…」
いくら男同士といえど、こんなに長く抱き合ってたら変だ。さっきから周りから視線を感じる……、、
「えっあや…恥ずかしいの?」
「は?なに…」
背後に立つ春樹を見ると、何故だか頬を赤く染めて目を輝かせていた。
なにこいつ気持ちわるい!!
ゾワッと悪寒がしたのと同時に、おれの左耳に熱い息がかかり、ピリッとした痛みを感じた。
「…ッな!?」
「ふふ、俺たち同じクラスだよ。早く行こ!!」
は、はあああ!?!
いやいやいや、何?
…さっきこいつに耳…噛まれた!?なんで!??
意味わかんないうえに怖いんだけど!!!!こいつほんとにあの春樹か!?
幸先悪すぎだろ……
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