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Cloud 5にしおりをはさみました!
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Cloud 5
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目が覚めると、ソファーに寝かされていた。
「ん....頭いてぇ....」
体を起こすと、向かいに座っていたニシが顔を上げた。
「気付いたか。大丈夫か?」
「何か頭痛がする....」
自分の姿を確認すると、きちんと来た時と同じ格好をしていた。
「あれ、オレどうしたんだっけ...」
頭に手を当てて考える。
「覚えてないのか?」
確か...店に来て、ニシと飲んでて...。
それで何故か脱がされて、してる最中に...
「誰か..二人..ここに来たような...」
「おい、大丈夫か?」
「ココで飲んでて、ニシと..してた記憶はあんだけど、その後が...。断片的で...誰か来て、...あー思い出せねぇ...」
頭いてぇ・・と立花は頭を抱えた。
「マジでとんでたのか...やべえな」
ニシは苦虫を噛み潰したような表情を浮かべた。
立花が唸りながら近くのグラスを手に取り飲もうとすると、ニシにグラスを奪われた。
「今日はもうやめとけ、お前はこっち飲んでろ」
ミネラルウォーターのペットボトルを渡される。
「はあ?なんだよ」
「お前他に具合悪いとことかねぇのか?」
「ん?別に...ないけど...」
「後で、なんか変なこととかあったらオレんとこに連絡しろよ、」
ニシは連絡先を書いたメモを立花に渡す。
「は?何だよ気持ちわりぃな」
「お前未成年だろ、なんかあったらオレが関係なくはないからな...」
ニシは歯切れ悪そうに言った。
「んなの関係ねぇだろ」
立花は自分が子供扱いされたようでムッとする。
「しょうがねぇだろ、私立南高校2年1組 立花圭くん?」
「!?」
ニシは立花の学生証を指に挟んでニヤッと笑う。
「お前っ勝手に、返せよっ!」
「お前も未成年なら、あんまこういうとこ来ねぇ方がいいぞ..。ま、オレが言えたセリフじゃねぇけどな」
「オレの勝手だろ、」
学生証を奪い返し、ニシを睨みつける。
「オレは遊びのつもりだったんだけどな....。
なぁ、ケイ」
ニシのボソッとした呟きを聞き取れずオレは聞き返した。
「あ?」
「お前さ、遊ぶのもいいけど、ちょっとは自分のこと考えれば?」
ニシは自分の口元のピアスに触れながら話した。
「はあ?何だよ急に...」
「お前みたいなのはさ、ほっとくと変な奴が寄ってくるんだから、自分の身は自分で守れってこと」
「ニシみてぇな?」
茶化して言うと、ニシに無言で返された。
「...別にいんだよ、オレは。
男なんだし、・・・」
オレのことを心配するような人間なんていない。
家に帰ったって一人だし、何処にも自分の居場所がないようで、いつも不安になる。
誰でもいいから、側にいて欲しくて...だから..。
黙ってしまった立花の様子を、ニシは黙って見ていた。
「なあさっきのタバコ、一本くれよニシ」
「ん?・・あー今日はやめとけ、今度な、」
「なんかアレ気分良くなるから吸いたかったんだけど、・・なんだよ酒もタバコもダメって」
立花は俯きながら、空のグラスを振った。
そんな立花の様子を見ていたニシは、立ち上がり立花の隣に座ると、立花の頰に触れた。
「今は、コレで我慢しとけ」
ニシは立花の顔を引き寄せると、唇を重ね、舌を絡めた。
「ぅ...ん、ん...」
ニシは少しすると、ゆっくり唇を離した。
「ニ、シ...」
立花はニシの首に腕を回しながら、ささやいた。
「なぁ、もっと...」
「フッ、コレならいくらでもしてやるぜぇ...ケイ」
ニシはニヤッと笑うと、再び立花の口内に舌を入れた。
「んっんっ.....ぅ...ん」
立花は舌を絡めながら、回す腕にぐっと力を入れ自分の身体をニシにすり寄せる。すると、ニシが口づけの合間に呟く。
「ケイ、なんか猫みてぇだな...」
今だけでいい、この寂しさを忘れさせて欲しい..
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