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青空4にしおりをはさみました!
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青空4
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「部活始まってんぞ?」
この声ーー・・
「げ、木村っ
何でテニス部の部室に」
飯野は直ぐに立花の上からおり、入口で仁王立ちになっている木村に気まずそうに顔を向けた。
「先生をつけろ、先生を」
「スンマセン、へへ....直ぐ行きます」
飯野は木村に向かって、ヘコヘコと頭を下げる。
(・・・なんでキムがこんなトコに)
立花はこわばっている身体をどうにか動かし、身体を起こした。
「お前はいつも返答が軽いんだよ」
木村は持ってたバインダーで、ばしんッと飯野の頭を叩く。
「いでっ!!」
デカイ音が響き、思いっきり叩かれたのが音で分かる。
飯野のうめき声は段々と遠くなり、部室には立花と木村の二人が残された。
立花は顔を伏せ、まだ震えてる指先を抑えようとギュッと手を握る。
....もぅ、
大丈夫、
こんな何でもねーし、
こわくない.....、
「立花?大丈夫か?」
立花の様子を確認しようと木村が近づいて来る。
「・・・大丈夫、、」
立花は木村と目を合わさず呟き、早くこの場を立ち去ろうと、木村の横をすり抜けようとした。
「立花、お前今日病院行く日なんだろ?恩田先生が探してたぞ」
「.....ん」
木村に対して、立花は気のない返事をし、木村の方を向かずそのまま部室を出て行く。
部室を出て少ししたところで、立花はさっきの飯野の手の感触が蘇り、その感触を消そうと乱暴に右手首を擦った。
(...あの日のコトが蘇ってくる....
あれ以来、忘れてたのに....)
もうほとんど傷は治り、左腕のケガもだいぶ良くなったため今日包帯を取る予定をしていた。
(今まで思い出さなかったコトまで...)
記憶では、自分を襲ったのは、二人だけだった....なのに、
さっき頭に浮かんだ映像では、他に二人いた...
何で、.....
(記憶が飛び飛びで、
本当に何があったのか自分でも、
良く分かんねー・・
頭、グラグラする・・)
立花は、立ち止まると、立っていられずその場でしゃがみこんでしまった。
(気持ちワリィ.....)
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