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「日比谷の委員会が忙しいとかか?」
「いや、そうでもないけど。最近のあいつ、飯食ったらすぐ家帰るんだよ」
「夜は?」
「夜!?......し、してねえって」
「ほう。あの鈴原がしないなんて、重症だな。心当たりはあるのか?」
そう聞いてくる支倉に、言葉が詰まる。
心当たり......はある。
俺が鈴原にびびった態度をとったのが悪かったんだろう。
我慢できるから安心してください、と鈴原は言った。
だからこれはきっとあいつなりの思いやり。
けど、俺はもっと鈴原と一緒にいたいし、触って欲しい。
そう思いながら黙り込む俺に、支倉は口を開く。
「言いたくないなら無理には聞かないが」
「いや......まあ、俺のせい。俺があいつに上手く気持ちが伝えられねえせい......」
好きだと伝えることができない。
言ったとしても、それはセックスのときのことが多いし、それだけじゃ最近の鈴原には気持ちが伝わりきらない。
一緒にいたいって言えばいいだけなのに、それすら言えない。
......このままじゃ、愛想尽かされる。
そんな恐怖に襲われていると、後ろから誰かが抱きついてきた。
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