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18歳以上ですか?
186にしおりをはさみました!
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186
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放課後。
予定通りに立花と二人で、誠さんの店に向かう。
誠さんの店に行くから夕食はいらない、と鈴原にメールすると、その返信はいたってシンプルで、わかりましたと書かれているだけだった。
唯一、一緒にいれる夕食の時間もなくなり、心が痛むが、誠さんの用事なら仕方ない。
「陽さーん」
少し距離を取って先を歩いていると、後ろから呼びかけられる。
「あ?」
振り返って返事をすれば、立花は横に並んで顔を覗き込んできた。
「玲クンと喧嘩したんすか?」
「......別に。なんでだよ」
「最近の玲くん、いつにも増して笑顔で気持ち悪いんすよねー。女子はきゃーきゃー言ってけど」
「......」
「それに、さっき支倉先輩とそんな話してたっしょ?」
聞かれてたのか。
「別に、ちょっと気まずいだけだ」
顔を逸らして言えば、立花は携帯をいじりながら俺に問いかける。
「ふーん。俺のせい?」
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