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18歳以上ですか?
16にしおりをはさみました!
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16
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放課後。
いつも通り、家の方向が同じ翔平と一緒に校舎を出た。支倉は委員会で学校に残っている。
今日の翔平は口数が少ない。てゆうか、まったく喋ろうとしない。
そんなに友人がホモになったのが嫌なんだろうか。
どうしたものかと考えていると、翔平がやっと口を開いた。
「陽ちゃん、あいつのこと好きなの?」
「は?」
「鈴原玲!本当に好きなの?なんか、弱み握られてるんじゃない?」
「それは......」
なくはない。だって学校で抜かれたなんて、弱み以外の何物でもない。
でも、そんなこと言えるはずもなく。
「弱みなんか握られてねえ。いつもと同じだよ。告られたから付き合った。ただそれだけだ」
「本当に?」
少し茶色がかった大きな瞳が訝しそうに見つめてくる。
「ああ。お前も知ってんだろ。俺は本気になれない。鈴原もそのうち飽きんだろ」
「それは心外だなー」
「うわああああ!」
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