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2-2にしおりをはさみました!
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2-2
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「こんなものまでベッドで食べていたのですか」
口調は相変わらず丁寧だけど怒りの炎がメラメラと燃えている。
晩里の手にした掃除機がポケットから吸い出したのはパチパチキャンディーの袋だった。
「そ、それはちゃんと座って食べたよ」
「だったら何でゴミをこんなとこに突っ込むんですか」
「だって半分残ってたし」
「中身が入っているのですか!」
目を見開いた晩里は袋をシャカシャカと振って顔を顰めた。
コンビニでたまに買うバニラアイス味のペロペロキャンディーに、期間限定でフルーツフレーバーのパチパチキャンディーが付いてきていた。
棒ごと袋に突っ込んでパチパチキャンディーを付けて食べると、どこかで食べたようなアイスの味になって美味しかった。
「これは預かります」
「えーっ? 晩里それ食べたいの?」
「違いますよ!」
食べたいのならあげようと思ったのに顔を真っ赤にして怒られた。
あんまり怒ると血圧上がるよ?
「それより晩里、正座もういい?」
正座なんて久方ぶりだからとっくに足が痺れていた。
足を崩そうとすると、横を向いて膝立ちになれと命じられた。
「そのまま動くんじゃありませんよ」
晩里はポケットの上からポンポンと叩いて中にもう何もないのを確認すると掃除機のスイッチを入れた。
シュゴーッ。
「!」
ポケットに突っ込まれた丸いノズルは勢いよく双球を掠めて反対側の太ももに突き刺さった。
プシューッ。
太ももの肉がギュウギュウと吸い込まれてバランスを崩してベッドに倒れ込んだ。
「痛いっ!! 止めてーっっ!!」
シュポッ。
ブォーッ。
異変に気付いた晩里がようやくノズルを抜いてくれたけど、遅すぎる。
太ももでもこんなに痛いんだからあと少し位置がずれていたら大惨事だった。
痛みに身悶える俺を尻目に晩里はポケットの中を覗き込んでいる。
「何ですか、これ? 穴が空いてるじゃないですか!!」
「えーっ!?」
何かパンツがベタベタすると思ったらポケットに穴が空いていてそこからパチパチキャンディーの残りが流出していた。
晩里の目が吊り上がるのも見慣れて来たなと思ったらとんでもない事を言い出した。
「脱いでください」
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