アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
来客 4にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
来客 4
-
僕が毛布にくるまってからどれ位の時間が立ったのだろう。
ガチャ
音が鳴り顔を上げるとグレンが部屋に入ってきていた。
「あ…おかえりなさい。」
ずっと泣いていたからか声がかれてしまっていた。
「泣いていたのか?」
「…ないて、ないです。」
グレンには僕が泣いていた事なんてバレているのだろうが、つい嘘をつく。
ちょっとした僕の強がりだ。
「さっき兄貴と話して、兄貴はもう実家へ帰ったよ。…もしかして兄貴に何かされたのか?」
僕は首を横に振る。
何かされた、というよりは僕が勝手に怖くなっちゃっただけだ。
するとグレンは震える僕の肩を優しく抱きしめた。
「我慢はするな。ちゃんと話して欲しい。」
その優しさは僕の強がりを簡単に壊した。
グレンの肩に身を任せると自然と涙が溢れ、怖かった事や夢の事を全部話してしまった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
99 / 151