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らくがきにしおりをはさみました!
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らくがき
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「.....やばい」
ノートを開いて俺は呟く。
「...なにが」
少し間が空いて返ってくるのは隣の席に座る無愛想なイケメンの友達の声
「白い」
「だから何が」
「ノート...」
来週からテストが始まる。が、俺のノートは真っ白。何故かなんて簡単だ。そりゃ寝てたもん、毎時間。
恐る恐る チラ と見ると、あからさまに大きくため息をつく隣のイケメン。
「あのー、ノート、貸していただけたりしたりしなかったり....」
「はぁ...しゃーないな...貸してやるよ」
「ありがとうございます神様仏様」
借りてしまったからには、ちゃんと勉強しなければアイツに怒られてしまう。憂鬱な気分を引きずりながら自宅で開くイケメンのノート
はぁー、まぁまぁマメなこった。
整った字で綺麗に書かれたノートを眺めてついつい今回のテストとは関係ない前回の範囲もぱらぱら見てしまう。
と、目に入るいくつかの落書き
イケメンの弱みを握れるかも、と邪な気持ちで追うと鉛筆で軽く消された落書きを見つける。
ん?なに?なになに?
笑みを浮かべその文字をたどる
ーーーー好きだよ気付けよ馬鹿飯島
.....カーっと赤くなる俺の顔
コイツ、ばっかじゃねえの
気付く訳ないじゃん
ばっかじゃねえの、ばっかじゃねえの
明日どんな顔でアイツに会おう
「馬鹿な俺にノートをありがとう」
「おう、馬鹿め、わかればよろしい」
あくまで普通にノートを返した。
家で見つけて戸惑えば良い
馬鹿な飯島の精一杯のらくがきに。
俺は言われるまで気付かないから
口で伝えろよ、ばーか
さあ、明日がたのしみだ
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