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山眠る ~プレ1にしおりをはさみました!
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山眠る ~プレ1
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手首を掴んだまま、二発三発と同じ所を蹴り、鳩尾に膝蹴りを入れると、男の身体が前のめりになった。
もう一人の男がかかってくる間に、遊命は掴んでいた手首を引き寄せ、肘を外側から何度も攻めた。遊命は、痛みから逃れようと態勢を立て直した男の胸ぐらを掴み、かかってきた男に身体ごとアタックした。
「…う…ぐっ!」
間に挟まれた男の後頭部が、かかってきた男の顔面に当たった。
遊命はよろめいた男の隙をついて胸元に頭突きをし、前屈みになった男の髪を掴んで、再び顔面に膝蹴りを入れた。
「…遊命! 後ろっ…」
可児が叫んだ。
バタフライナイフを持って駆けてきた男に向かい、遊命は膝蹴りした脚を反転させ、ナイフを持った手を蹴り上げた。
ナイフは男の手から離れ、頭上高く上がった。
男が反射的にナイフを目で追った隙に、遊命は反対の脚で頭を回し蹴りした。
落ちてきたナイフは、遊命が空中で蹴飛ばし、校舎の外へと出された。
三人は地面に伏したまま動かず、これ以上かかってこれないと分かると遊命は踊り場へと向かった。
あっさりと三人をひれ伏せた。その鮮やかさに可児は釘付けになった。
扉の所で可児は身を隠すのも忘れ、ナイフが落ちた方を見たまま立ち尽くしていた。
「…ナイフ、落ちたみたいやけど」
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