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八つ目のお題【卒業】にしおりをはさみました!
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八つ目のお題【卒業】
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卒業式が終わって僕は教室に1人戻っていた…………
「もう………卒業なんだな?」
あっという間の三年間だったなぁと思いながら窓の外から校庭を見たり自分の席に座っていた………
あいつと喧嘩したり笑ったりいたずらしたり先生に怒られたり……
今思うといつも二人でいたなって…………
でも、僕たちはこれから違う道を歩く…………
もう………
交わらないであろう道を…………
それでも、僕はあいつが好きだった………………
それに気づいたのは……あいつが僕とは違う大学に行くってわかった時で………
「もう……会えない……のかな……」
自分の机に突っ伏して少し泣いた………
想いは告げられない……
あいつの重荷になりたくないしこの関係を崩したくない………
そう思ったとき………
「おいっ!」
声がして顔をあげて声がしたほうを見るとあいつが立っていた………
「なんで泣いてんの?」
そう言って近づいてきて指で涙を拭ってきた………
そんな優しいとこが好きででもそれが辛くって………
「なんでもないよ!」
そういって僕は笑った……
そしたらあいつは……
「あのさ……ちょっと会いたいことがあってさ……」
と真剣な顔つきで見つめてきた……
「な、なに?」
その顔にドキドキしながら聞き返すと……
「俺……お前のことが好きなんだ!こんなこと言ったらこの関係が崩れるかもしれないって思ってたけど言わないといけない気がして………」
耳を疑った………
だって……あいつが僕のこと好きって…………
「な、なんで……?う、うそ……でしょ?」
もう、混乱して……
どうしていいかわからなくて……
また涙が出てきた……
そしたら………
「嘘じゃねぇよ!」
「ぇ……んっ!んん?んぅ?!!」
強く腕を引かれたと思ったら口を塞がれた……
苦しくなって息をしようとしたら舌が入ってきた……
「んぁ……ゃ、やら……んぅ…あぅ………」
しばらく激しいキスが続いて……唇を離されたときはもう腰が抜けていた……
「これで嘘じゃないってわかっただろ?」
と優しく抱き締めながら耳元で囁いた……
「ぅ……ん……」
僕はあいつらしい行動にちょっと戸惑いながら頷いて……
「ぁ……あの…ね?僕も……君のことが……好き………だよ?」
そう小さく呟いた……
その瞬間……
バッ!!と引き離され……
「本当!?」
と言われた。
その勢いと惚けた顔が面白くて涙目ながらもクスクスと笑った……
「うん……僕も君が好き!」
そう想いを告げた……
?その後?
僕たちは晴れて恋人同士になった……
大学は違うから一緒に住もう!とあいつに言われて今は一緒に住んでいる………
やっぱり喧嘩したり泣いてしまうこともあるけど……
僕は
あいつのことが
大好きだ
卒業式のあの日あいつから告白され自分の想いも告げた……
あの卒業式はうじうじしてた自分に卒業できた日でもあるし
新しい道、新しい自分になれた日でもあるんだ……
今でで1番心に残った卒業式だった!
?終?
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