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18歳以上ですか?
33にしおりをはさみました!
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33
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偶にある昼からのHRを終えて体操服に着替えようと皆に見えないように背中を向けて着替える
クラスメイトから「笹本、女子かよ!」と笑われたがそんなの今の俺にはどうでもいい
バレる事の方が厄介だ
上の服を着て後は上着を着るだけだ
「これ、結構濃く付けられたな」
俺の首筋から声がする。大きな声を出して飛び跳ねる
慌てて手で隠す……が、もう遅い
後ろを振り返れば昼休みと同じ顔をしている
「勝手に見んなよ!!!バカ!」
クスクス笑っている蓮は珍しい。
俺たちの関係を面白がってるな
「行くぞ」
それは俺の隣から聞こえたものじゃなくて、キョロキョロと見渡す
見つけた所は教室の扉だ
そこに凭れかかっていた。
アイツはマジシャンか何かか?
上着を着てしっかりとチャックを上まで上げて携帯の真っ暗な画面を使い確認してから教室を出た
体育館で行われた授業は俺を圧倒的に困らせる
秋人と蓮は同じぐらいの身長で、俺とはもちろん身長差がある訳であって
つか、俺も別に低い訳じゃないんだけどな!
……低い訳じゃないのに、このブカブカな上着。
なんとも言えない屈辱感が込み上げる
が、困っているのはこの事じゃない。
バスケをしているのだが、それはもちろん走る球技で今は暖かい春の季節だ
こんな長袖を着ている、ましてや上まで閉めている
最近の優等生でも閉めていないのに
俺の体は蒸し蒸しして汗をかいてしまう
脱ぎたいのに脱げないのが辛くて仕方ない
「…キスマなんて、もう付けさせない」
一人小さく呟いて決心する。
大変だったこの一週間。
ボールが手元に来れば走るしかない
俺は温かくなった体温を更に上げてしまった
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