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梓の怒りにしおりをはさみました!
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梓の怒り
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翌日、何もないように学校へ登校した。
空とは違う学校のために学校で会うことはないが、昨日のキスのせいで空のことが頭から離れない。
億劫な授業を受け終礼を受けると、終わりのチャイムと同時に従兄弟である梓が俺の教室に駆け込んできた。
「ちょっと!星兄!」
いつものように元気に駆け寄ってきたが、普段とは違う焦りを顔に出していた。
近くにいた女子たちが、こちらをちらちらと見ている。
梓は従兄弟の中でも空に並ぶ美形で、学校内で噂になっている……らしい。
俺はそういう噂に疎いから、あまり細やかな情報は知らないんだ。
「あれ、梓。どうした?」
なんとなく梓が駆けつけた理由はわかるが、一応内容を聞く。
そんなに大声で話せることでもないから、少し小さい声で話してほしいな……と届かない希望を心で願う。
「どうしたもこうしたもないよ……空と婚約ってどういうこと?!僕聞いてないんだけど!」
俺の意思を汲み取ってくれたのか、梓は少し声のボリュームを落として話してくれた。
内容が内容であるが。
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