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豊富悠也 No.16にしおりをはさみました!
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豊富悠也 No.16
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「永瀬──」
悠也が顔を合わせようとすると、東も悠也の瞳を真っ直ぐ見てきた。
その瞳の奥はどこか不安そうで、でも何かメラメラと燃え盛るようなものを抑制しているようにも見えた。
その火に油を注いではならない。
そんなことをしたら、もしかしたら東も自分も傷ついて、二度と今のような会話さえできなくなるかもしれない。
だから、そんな真似はしてはいけない。
(でも……永瀬………)
お前はずっと、苦しかったんだろ?
初めて東に抱かれた時の悠也より、心が痛くて苦しくて、それでも我慢しないといけなくて。
それは、どんなに悩ましいことだろう。
東の気持ちを解ってあげたい。
東に少しでも近づきたい。
そんな想いから、悠也は震える口をゆっくり開いた。
「……確認して」
「悠也?」
「どこまでされても大丈夫か、確認してよ」
「………本気で言ってんのか」
思わぬ悠也の提案に東は目を丸くした。
その反応に、悠也の顔もじわじわ赤くなっていく。
「俺だって、自分から言うの恥ずいんだよ!でも、中途半端な感じになんのは嫌だし……。永瀬が本気なら、俺も無関係じゃないから腹くくんねーと……」
同性の相手に告白されるなんて、今まで一度も経験したことなかった。どう対応していいかなんて、分かるはずもない。
(頭悪りぃ俺には、これしか浮かばなかったんだって!)
そう言い聞かせて、もう一度東の顔を見上げる。
「……その…嫌だったら、言うから、な」
念押しして言って、悠也はぎゅっと拳を握りしめた。
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