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07にしおりをはさみました!
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07
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次の日
「おはよう、クラゲ」
「げ…!!西山!!つーかクラゲじゃねぇ!!」
なんで朝からこいつに出くわすんだ……最悪だ……。
「亮」
「あ?」
「亮って呼んで」
西山は下駄箱に靴をしまいながらそう言った。
「なんでだよ…」
「呼んでほしいから」
別にそんなことたいしたことでもないし、無表情で言われてるのに、なんだかドキドキしてしまう。
なんでだ?イケメンだからか?
「や、やだよ…」
「なんで」
「なんか…呼ばれてとか言われると、逆に呼べないっていうか…」
お互い上履きに履き終え教室へと向かう。
まだ時間が早いからか生徒はほとんど見かけないし、昨日の今日で、また2人きりでいることに、ドキドキしてしまう。
「あっそ…」
「…っ、じゃ、じゃあお前も!俺のこと!クラゲじゃなくてみづきって呼べよ!!」
「やーだ」
そう言って西山…りょ、亮はべーっと舌を出して、それからニッと笑って、いたずらっぽい表情をした。
うわ……ぁ、そんな表情もするんだ…。
「また赤くなってる」
「……っ!!!」
亮は俺の腰を自分の方に寄せるとまた顔を近づけてきた。
また、まただ……またキスされる……!!!!
余裕そうな顔して……イケメンが…
はやく逃げないと…そう思ってるのに足が動かない
どんどん近づいてくる亮の顔。
唇が触れ合うまであと1cmもない……
覚悟してギュッと目を瞑る。……が、
「ぷっ」
「…?!?!!」
唇がに予期してた感触は来ず、目を開ければ笑いこける亮がいた。
「クラゲ…っ、おもしろすぎ」
「な……!!つーかクラゲじゃない!!」
キスされるかと思って思いっきり目ぇ瞑ってた…恥ずかしい…!!!
亮は爆笑しながら俺の頭をわしゃわしゃ撫でてくる。
「キスされると思った?クラゲちゃん」
「…なっ!わけねーだろ…!!つーかクラゲじゃねぇつってん……んっ!!?」
またグッと腰を寄せられ、気づいた時には遅かった。
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