アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
《番外編》卒業式②にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
《番外編》卒業式②
-
***
体育館は沢山の生徒と保護者で溢れかえっていた。
誠さんを見て目をハートにさせる奥様たちに威嚇しながらピトッと腕を絡めると、奥様たちは悔しそうに歯を食いしばりながら視線を外した。
俺が腕を絡めたことが嬉しかったのか、誠さんは俺を片手で抱き寄せて頭にキスを落としていた。
「海堂パパ、紫音さん、相変わらずラブラブですね」
「香さん!」
クスクスと笑いながら香さんが俺たちの所へ来た。
香さんの隣には、誠さんほどではないが背の高い顔の整った男性がいる。
「あ、こちら私の旦那です!今日は海外から戻って来てくれたの!」
「はじめまして、神谷 恭介(カミヤ キョウスケ)です。広翼と香がいつもお世話になっております」
スッと頭を下げられたので、俺も慌てて頭を下げて自己紹介をした。
香さんは恭介さんをジッと見て、嬉しそうに顔を赤く染めていてとても可愛い。
誠さんと恭介さんが話し始めたので、俺は香さんの服をチョンチョンと引っ張り小声で話した。
「旦那さん来てくれてよかったね!」
「本当に!1年ぶりくらいかしら。年に一度は帰って来てくれるんだけど、本当に短い間だから…。」
「すごく優しそうな人だね。香さん幸せそう」
「海堂パパだって優しくていい人じゃない!いつもそばにいてくれて羨ましいな…」
シュンと寂しそうな顔をする香さんに声を掛けようとすると誠さん達が俺たちを引き寄せた。
「何話してるんだ?もう式が始まるぞ」
「1組だし出席番号順だからすぐだろう。香、ビデオは俺が撮るから見ておきな」
保護者のざわつきも収まり、シン…と静寂が訪れたのを確認して、司会がマイクを持って開会宣言をした。
「ただいまより、第36回紅夜学園初等部の卒業式を始めさせていただきます」
***
次のページすごく長い台詞入りますが特にストーリーに関わるようなことも書いてないので読み流していただいても大丈夫ですσ(^_^;)
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
266 / 271