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ほんの少しの望みをにしおりをはさみました!
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ほんの少しの望みを
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あまりにも眩しくて、綺麗で、言葉を失う。言いたい事も声が出なくて、無言になってしまう。
「本当に嫌だったら嫌って言って。でも、ほんの少しでも、望みが叶うなら。
俺と、一緒にいて欲しい」
頭を下げる綾の姿は、本気だった。
「………ッ」
男に好きと告白され、同棲を申請されて。
こんなの現実に有り得ない。
でも。
「………………変な事しない?」
「しない。好きになってくれるまで手出さないって約束する」
「じゃ、いいよ」
「……ほんと?」
「頭まで下げられたら断りにくいでしょ」
「ありがとう、瑞貴」
いつも通りの、優しい笑顔。
この時の俺は、絶対好きにならない。今の関係は変わる事は無いと、信じていた。
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