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やっと繋がったにしおりをはさみました!
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やっと繋がった
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「綾っ、俺………」
「ほんとに、後悔しない?」
「しない……」
「俺は絶対瑞貴を離さない。瑞貴も、俺を離さないでいてくれる?」
「離さない……っ」
「……ありがとう、瑞貴」
抱きしめる力は強いのに、伝わってくる想いはとても優しい。
初めて、好きになる気持ちを知った。
初めて、好きな気持ちを伝えた。
こんなにも、胸が苦しくて嬉しくて、あったかくなるなんて思わなかった。
「瑞貴、こっち向いて」
「んっ」
涙でぐちゃぐちゃに濡れ、目を真っ赤に腫らした顔を手で包まれる。
親指の腹で目元を拭われ、また涙が一筋零れた。
涙でぼやけた世界は、少し綺麗だった。
「改めて俺は瑞貴が好きです。
俺の、恋人になってくれませんか?」
涙でぐしゃぐしゃになっても、綾の瞳は真っ直ぐで、とても綺麗だった。
綾も、泣いてて、俺も泣いてた。
「はいっ………」
今日、俺達は一歩進んで恋人になりました。
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