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【いや、しつこい】にしおりをはさみました!
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【いや、しつこい】
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い、いつからだ。
何故誠くんはあんな狼のような顔つきになったんだ?
前の、温厚で優しかった誠くんは、……。
はぁぁああああ……っと盛大なため息を、自分以外誰もいない保健室で吐いた。
吸う時に保健室独特の、薬品の匂いがする。
今俺は、保健室にあるベッドの上にいる。
誠くんがいなくなった後、保健室に連れてきてもらった。
生徒会にあまり顔出せてないのに、2人とも優しいから。なるべく、初期と会計のような扱いを受けないように気をつけなければ。
そんなこと考えながら、布団の中に潜った。
目を瞑ると、自然と睡魔が襲ってきた。
気がつけば夕方まで眠っていたらしい。
* * *
「いやー……この間はすまなかったな、立花。」
「いやもういいんですって!それに俺が勝手に思っただけで、会長は俺のこと気遣ってくれたんですよね?それだけで嬉しいですよ。」
「そ、そうか?だがなぁ……。」
うー。しつこい。全く、もういいって言っているのに。
会長が謝っているのは、この間の対談についてだった。
会長のさりげない一言が俺を傷つけてしまったんだと、副会長が言ったらしい。
副会長は俺のことよく見てるな。
好きだったりして?なんちゃって。
それは無いそれはない。自意識過剰にも程がある。
自分はモテているだとか、カッコイイとか。
そんなことないんだから自重しろ、みたいなね?
俺からすれば、自意識過剰の人は正直、厨二病よりも扱いが難しいと言える。
怖い。まぁ、人それぞれだし……十人十色、見たいな。
「まぁ、私が許せませんが、立花がいいと言っていることなので、この件は解決で。」
勝手に解決させていいの?
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