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ep15にしおりをはさみました!
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ep15
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購買で適当に飲み物を買って教室に戻ると多田はいなくなってた。
「あれ?多田は?」
「え、あ...えっと...」
多田のクラスの奴に聞いてみるとそいつは困ったような何て言っていいのかわからないって顔をして目を逸らした。
「どこ?」
「...その.........」
なかなか言い出さない。
イラッとして机を強く叩く。
そしたらそいつは縮み上がって背筋をピンと伸ばした。
「ひっ...や、田原に、つ、連れてかれて...」
「田原...?それって金髪の背高い奴?」
「は、はい...」
多田のクラスメイトは震えながら頷いた。
田原...。
あいつもこの学校じゃそれなりに有名だった。
関係ない生徒を憂さ晴らしに殴ったり気に入らない先生に嫌がらせをするクソ野郎。
そんな奴に多田が連れていかれた。
「教えてくれてありがとね。...この事は田原には言わないから」
可哀想なくらいおれに怯えるその頭にポンと手を置き買ってきたいちご牛乳をお礼に渡す。
「えっ...いちご...」
「じゃあね」
おれは驚いた顔で見る多田のクラスメイトに背中を向けて教室を出た。
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