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失敗にしおりをはさみました!
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失敗
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「ぐぅ………ッッ!!!!!!」
ギリリッと皮膚に鋭い歯が突き刺さる。
夢中になって噛み付き続けるメイヒは時折、血と唾液が混ざった液体を吸った。辺りにはクチュと淫靡な水音が響いた。
痛みに顔を顰めるも、右手で机の上に置いてある筈の睡眠薬を探る。
然し、睡眠薬が見当たらない。
そうしている間にもメイヒは俺の左腕の肉を貪る。
どんどん意識が朦朧としてくる中、右手の指先に硬いものがぶつかった。
それを摘まんで目の前に上げ、確認するとメイヒの肩に注射針を刺す。
「ッ……ぅ」
左腕に歯をたてた状態でメイヒは俺に倒れ込む。俺は優しくメイヒの顎を持ち、歯を口を左腕から離れさせようと上にあげた。
案の定メイヒの口から左腕は離れた。
そのままメイヒを痛む腕を我慢しながら床に寝かしつける。
肉が半分ない左腕から血がダラダラと零れ落ちる。
先程メイヒに使った肉体を元に戻す薬を無理矢理飲み込む。すると途端に身体が火に包まれたかのように熱くなり、物凄い痛みが俺を支配する。
「ッ…ぅう…ぐ、ぅッ…」
俺の口からは呻き声しかでない。
身体を抱きかかえるように、うずくまる。
痛みで出てきた涙で目の前が霞んでいたが、徐々に左腕には肉がついていくのが見えた。
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