アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
お前に目覚めのキスを①※誠視点にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
お前に目覚めのキスを①※誠視点
-
――――コンッ
――コンッ
ふと、部屋の扉がノックされた事に気がつくと、一度、優太の側から離れてから、扉の方へと歩いていく。
「夜遅くに、ごめんなさい。さっき、この煎じ薬入り紅茶を作ったの。この薬を飲めば、体が暖まるって昔からの迷信なのよ。少なくとも、何もしないよりはマシだと思うから……その子に飲ませてあげて。あ、苦いから気を付けてね。」
俺が扉を開けると、ティーナがランタンを持ちながら、ホカホカと湯気をたてていて、仄かに良い香りのする飲み物を渡してきたため、それを受け取ると礼を行言ってから、一階へと降りていくティーナを見送る。
―――再び、優太と二人きりになる。
そのままベッドへと歩いていき、まだ湯気をたてている温かな紅茶を口に含むと、余りの苦味から顔を歪めつつも、俺は優太の唇へ自分の唇を重ねて、口うつしで薬入りの紅茶を飲ませようとする。
「…………んっ……んんっ……優太……好きだ。だから、起きてくれ……………」
口うつしで、薬入りの紅茶を飲ませた俺は、無意識の内で優太へと告白の言葉を呟いてしまっている事に気付けなかった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
93 / 477