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9-1 特別棟にしおりをはさみました!
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9-1 特別棟
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三枝に一ヶ月分の授業進行具合を確認している間に、ヤマの周りにはいつもの取り巻きが集まりだしていた。
こいつらが集まると煩くて叶わない。
ヤマをからかったり、おだてたり、今朝はどうせ俺のことで騒いでいるんだろう。
ヤマの取り巻きかと思っていた三人組。
どうやら幼馴染みらしく、ヤマから写真を交えて自己紹介に折り込んで教えてくれた。
ヤマを相手に物怖じもせず話しているのは、竹居。
俺より少し高いくらいの小柄な身長、女子と見間違えそうなくらいにくっきり二重の黒い瞳にふっくら色づく唇。
マッシュなアッシュブラウンの髪形にはあざとささえ感じていたが、ヤマからは肉食系αと聞かされた。
自分の容姿を最大限生かして獲物を釣るのはαらしい。
ヤマと竹居のやりとりを見守る松野は、ヤマと変わらない185cmの長身、涼やかな琥珀色の瞳にツーブロックに刈り上げられた茶色の髪。
俺の代わりに学級委員の仕事も自分から引き受けてくれるような協調性をもつまだましなα。
一番騒がしいのは来てないみたいだが、そのうち顔を出すだろう。
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