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9-20 特別棟にしおりをはさみました!
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9-20 特別棟
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ヤマが俺から手を離し、意味無くバタバタ手を動かしてる隙に。
先程三枝と話していた勉強内容を記憶の中から引っ張り出して頭の中一杯に敷き詰める。
落ち着け、落ち着け。
冷静になれっ
αが自分の番Ωを可愛がるのは珍しいことじゃない。
着飾って見せびらかすパーティまであるくらいだ。
他のαに触れさせたくないヤマが参加するタイプなのか肯定しきれないところはある、が。
きっとヤマもそういうことをしたがるαなんだろう、と、思っておこう。
「・・・落ち着いたなら、教室に戻るぞ」
右手首の新調した腕時計を確認。
ショートホームルームには間に合わないが、一限目が始まるまでには戻れるな。
今度こそ、ヤマの膝から降りよう。
足を床につけるため、ずらした身体が、固まる。
ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ・・・
急に大きく脈打ち始める心臓の鼓動。
粟立つ肌の感覚にオレはキッとヤマを睨み付けた。
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