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18歳以上ですか?
19にしおりをはさみました!
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19
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「んっ、稔さ‥」
「うん」
「あ‥っ」
舌を絡め合いながら、俺を抱き締める稔さんの手が服に入り込み背中を撫で上げる。
「ん、はっ」
指先一本一本にぞくぞくと反応する体は紛れもなくこの人に飼い慣らされた証で、そんな俺に稔さんは優しく微笑む。
「永久、ベッド上がろう?無理してまた熱出たら大変だろ」
「どうでもいいからっ、止めないでっ」
「ん、永久っ」
唇を無理矢理奪って離さない。
深く深く奥まで絡まってるのにまだまだ足りない。
「もっと」
「永久っ‥寝かせてあげられなくなるから」
「いいからっ‥稔さん、もっと頂戴っ」
「っ‥」
「んんっ、はっん」
貪るようなキス。
何度も噛み付き絡め合う、欲をぶつけ合う行為。
これで最後。
最後なら思う存分‥求めたらいいんだ。
今日が終われば‥もう俺がこの人の事を稔さんと呼ぶ事は無い。
稔さんが俺の名前を好きだと言ってくれたように俺も稔さんの名前‥好きだったよ。
もう呼ぶ事もないけど
呼べなくなるけど
「ん‥稔さんっ」
「永久っ」
「稔さん、もっと‥めちゃくちゃにっ‥してっ」
「っ‥永久」
「んっあ‥ああっ」
この気持ちは伝えないけど‥
ごめん
でも大好きだ
ごめん
俺は稔さんが好きだ
好きだよ
こんなにも
こんなにも好きだけど
ごめん
好きになってごめん
壊してくれていい
忘れてしまって構わない
だからこの瞬間が‥
どうか‥
どうか俺の中から消えてしまわないように
深く‥治らない傷を付けて欲しい
せめて今日だけは
今日だけでいい
一瞬でもいい
今この瞬間だけ
貴方は俺の物だったと思わせて
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