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36にしおりをはさみました!
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卒業式から数日間
在校生は学校へ通わなければならない。
重たい足を引きずるように、短いようで長い数日間を通いきった俺達に‥やっと春休みがやって来た。
「じゃーねっ永久!」
「おー!」
今日は3人で遊んだ。
壱は電車なので駅で別れて、ここで桃とも別の道。
見えたアパート
錆びた階段
古い鍵穴
「ねみー‥
風呂入って寝る」
誰も居ない部屋で独り言を言う事が増えた。
誰も居ないんだから誰かに聞かれる事も無いし、そもそも独りでするから独り言‥
「‥どうでもいいや。お茶」
風呂の蛇口をひねりお湯を溜めてる間に洗濯物を取り込みお茶を飲む‥が、何だか異常に眠くて風呂が待てない。
「‥まあいっか」
お湯は半分程溜まった所だったけど、体洗ってりゃ溜まるだろと風呂に入る。
頭と体を洗い湯船に浸かれば、体を包んだ暖かさのせいか睡魔が限界に達した。
「‥寝て‥いい?」
いや、ここで寝ちゃ溺れ死ぬ
あー‥でもまあ
それもアリかあ‥
「やー‥ないわ、素っ裸で死にたくないわ。風呂とトイレ中だけは勘弁だわ」
キュッキュッと蛇口をひねり風呂を出て、体を拭きパンツを履く。
ふらふらとベッドへダイブすればすぐに意識は夢の中へ落ちていった。
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