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柔らかな笑みは瞳を滲ませてにしおりをはさみました!
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柔らかな笑みは瞳を滲ませて
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「じゃああろま次は玉ねぎ切って〜」
きっくんに次々と食材を渡されていく
きちんと手を丸めて切っているのが可愛らしい
「そうそう 上手〜!」
きっくんに褒められて頬が少し緩むあろま
見ているこちらまでもがにやけてしまう。
自分でもわかるほど口角が上がっているのがわかる
ふとあろまがこちらをちらりと見る
慌てて顔を引き締める…も上手くいかず変な表情のまま目が合ってしまう。
「ふふ へんなかお」
ふにゃり とあろまが微笑む
まるで花の蕾が綻びるような微笑み
あ、 やばい
全身がじわじわと熱くなっていくのが分かる
そんな俺の様子にきっくんはすぐに気づいたようで
にやにやしながらこちらを見つめてくる。
「FBくぅ〜ん 真っ赤じゃ〜ん!どちてどちて〜?」
こいつ…とついきっくんの方を睨んでしまう
だがそんなもので奴は臆しない。
むしろ逆効果だ。
「ねえ、後はどうすればいいの?」
「ああ 後はねえ…」
きっくんが料理を教えるのを再開した
こちらを見て口パクで ごめんね と伝えてくる。
何だか無性に負けた気がして腹が立ったが
あろまの不器用ながら頑張る姿を見ていると
そんなことはどうでも良くなった。
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